【Blender入門】カメラの操作を覚えよう【Vol.6】
どうも、YUです。
Vol.6は、Blenderのカメラについて解説します。
- カメラの操作と設定方法
Blenderでレンダリングを行うには、カメラの操作と設定が欠かせません。
カメラを使いこなせなければ、作品作りが難しくなるといっても過言ではないでしょう。
この講座では、カメラの基本操作を学び、思い通りに動かせるようになることを目指します。
内容はやや盛りだくさんですが、カメラの操作をマスターして理想の映像を作りましょう。
カメラの使い方
Blenderのプロジェクト作成すると、デフォルトでカメラが設定されています。
基本的には、デフォルトで使用しても問題はありません。
必要に応じてカメラの位置や角度を調整し、シーンに最適な構図を設定しましょう。
カメラの追加
追加方法は、3Dビューポートの追加タブまたはShift + Aから追加できます。
新規に追加すると、3Dカーソルの位置に追加されますので、自由に動かして使ってみましょう。
カメラの動かし方
3Dビューポートの右側にある(カメラマーク)をクリックすると、カメラからの視点に切り替わります。
四角の枠内が、レタリングされる範囲です。
カメラをビューに固定
カメラをビューに固定することで、カメラ視点のまま動かすことができるようになります。
3Dビューポートのサイドバーにあるビューをクリックして、カメラをビューにを入れることで、有効化することができます。
カメラの切り替え
Blenderでは、シーン内に複数のカメラを設置し、アクティブカメラを切り替えることで異なる視点を作成できます。
カメラの切り替え方を説明する前に、まずは「アクティブカメラ」について学びましょう。
アクティブカメラは、レンダリングにする際に使用するカメラのことです。
カメラの上にある△が塗りつぶされていれば、アクティブカメラになります。
次に切り替え方法についての説明です。
切り替え方法は以下の3つの操作方法がありますが、自身の使いやすい方法を見つけましょう。
以下のタブを切り替えると、各操作方法を確認できます。
メニュー(3Dビューポート)のビュー→カメラの設定→アクティブオブジェクトをカメラに設定をクリックすることで、切り替えることができます。
または、CTRL+0(テンキー)でも変更可能です。
レンダリング解像度の変更
プロパティの右にある(プリントアイコン)をクリックして、フォーマットの解像度またはアスペクトから変更可能です。
変更する方法は以下の2通りありますので、作品や制作物の用途に応じて使い分けてみてください。
以下のタブを切り替えると、各操作方法を確認できます。
基本的には、解像度から変更する場合が多いと思います。
例)フルHD→1920×1080、WQHD→2560×1440、4K→3840×2160など
フレームレート(FPS)の変更
フレームレート(FPS)は、1秒間に表示される画像(フレーム)の枚数を表す単位です。
プロパティの右にある(プリントアイコン)をクリックして、フォーマットのフレームレートから変更可能です。
カスタムを選択した場合は、FPSとベースを変更してフレームレートを調整できます。
このフレームレートは、カメラの移動やアニメーションのキーフレーム設定に大きく影響するため、必要以上に細かく設定しすぎないよう注意しましょう。
例)一般的な動画→30~60FPS、映画→24FPS
カメラのプロパティ
カメラのプロパティは重要なポイントになるので、しっかりと押さえておきましょう。
ただし、すべてを覚える必要はありません。
初心者向けに、特に重要なプロパティを4つに絞って解説します。
- レンズ・タイプ:透視投影と平行投影を選択できます。
- レンズ・焦点距離:カメラの見える範囲を設定できます。
- レンズ・範囲の開始と終了:レンダリング時の表示される範囲を設定できます。
- 被写界深度:カメラのピントについて設定できます。
解説に入る前に、カメラのプロパティの表示方法を確認しましょう。
操作は簡単で、プロパティの右にある(カメラアイコン)をクリックするだけで表示できます。
レンズ・タイプ(透視投影・平行投影)
まずは、透視投影と平行投影の違いについて解説します。
透視投影は、現実世界のカメラや人間の目で物を見るように、遠近感を表現する投影方法です。
平行投影は、遠近感を無視し、すべてのオブジェクトを同じスケールで表示する投影方法です。
※パノラマ状もありますが、主に360度画像や動画を作成する際に使用します。
透視投影はリアルなシーンの表現に適しており、平行投影はオブジェクトのサイズを比較するときなどに使ってみましょう。
レンズにあるタイプのドロップダウンリストまたはテンキー5から変更が可能です。
レンズ・焦点距離&レンズ単位
レンズ単位はミリメートルと視野角の2つから選択してから、焦点距離でカメラの見える範囲を設定します。
初期設定では、ミリメートルに設定されていますが、基本的には変更しなくても大丈夫です。
以下のタブを切り替えると、各操作方法を確認できます。
ミリメートルは、一般的なカメラのレンズ設定を指定でき、焦点距離を変更した場合は数字が小さくなるほど遠くなり、大きくなれば近くにオブジェクトが表示されます。
カメラのタイプが平行投影の場合でも、焦点距離は変更可能です。
数字が小さくなるほど近くに、大きくなれば遠くにオブジェクトが表示されます。
レンズ・範囲の開始と終了
レンズ・範囲の開始と終了は、レンダリング時の表示範囲を設定できます。
カメラのビューにオブジェクトが表示されないといったことはないですか。
特に、大きいオブジェクトを作成しているときに起きているかもと思います。
これは、カメラの表示範囲が制限されている可能性が高いです。
範囲の開始・終了を変更することでレンダリングの表示範囲を広げることができます。
特に範囲の終了は初期値が100mになっており、1kmのオブジェクトを作成しているとすぐに見えなくなってしまうので、制作物に合わせて適宜変更しておきましょう。
ただし、表示範囲が増えると処理も重くなるので、自身の所有するPCスペックに合わせてください。
被写界深度
被写界深度は、ピントの合う範囲のことです。
被写界深度のボックスにを入れることで有効化できます。
被写界深度を設定することで、ボケのあるよりリアルなレンダリングが可能になるので、使い方だけでも覚えておきましょう。
しかし、被写界深度を詳細に設定するためには、まずは絞りについて学ぶ必要があります。
以下のテーブルから詳細を確認できます。
絞り | 詳細 |
---|---|
F値 | カメラでピントを合わせる距離を設定すると、鮮明な部分とぼやけた部分を調整できます。 |
絞り羽根 | レンズの絞り羽根の枚数を設定すると、ぼけの形状を変更できます。 |
回転 | 絞り羽根の回転角度を指定すると、ボケの形状が回転します。 |
比率 | 絞りの形状を楕円形に変更する比率を指定すると、ぼけの形が横長または縦長に変更できます。 |
絞りについて
ぼかす方法について解説します。
以下のタブを切り替えると、各操作方法を確認できます。
焦点のオブジェクトからピントを合わせるオブジェクトを設定し、絞りを調整することで他のオブジェクトをぼかすことが可能です。
カメラの便利機能
ここでは、カメラの便利機能からおすすめの2つを紹介します。
- アクティブカメラを選択に合わせる
- 現在の視点にカメラを合わせる
アクティブカメラを選択に合わせる
アクティブカメラを選択に合わせるは、特定のオブジェクトをカメラの視点内に入るようにカメラを移動させる機能です。
オブジェクトを選択した後にビュー→視点を揃える→アクティブカメラを選択に合わせるをクリックすることで、移動させることができます。
カメラの位置のみ変化し、方向は変わらないので注意しましょう。
現在の視点にカメラを合わせる
現在の3Dビューポート上の視点をカメラビューに設定できる機能です。
ビュー→視点を揃える→現在の視点にカメラを合わせるをクリックすることで、現在の視点をカメラビューにできます。
以上で、Vol.6の講座は終了です。
Vol.7の講座は、テンキーの方法について解説します。
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