【After Effects】スタビライズを使って被写体を真ん中に固定しよう

スタビライズを使って被写体を真ん中に固定しよう記事のアイキャッチ

どうも、YUです。

今回は、After Effectsのスタビライズを使って、映像内の被写体を固定する方法を解説します。

この記事はこんな人におすすめ
  • スタビライズの使い方を知りたい
  • 動きの多い人物やブレている商品を固定させたい

以上の悩みを解決できる記事になっています。

動きの激しい人物やブレている商品を追いかけるために、1フレームずつキーフレームを打ってフォーカスを合わせるのは、非常に手間がかかりますよね。

しかし、スタビライズ機能を使えば、簡単に被写体をトラッキングでき、人物や商品の注目度を効果的に高めることができます。

使い方を覚えて、動画、映像編集のスキルを向上させていきましょう。

この記事を読み終えると、以下の動画のように被写体の動きが激しい動画を使って人物を固定できるようになります。

スタビライズ制作例

トラッカー、トラッキングの基本的な使い方を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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目次

スタビライズとは

スタビライズは、特定のトラッキングポイントに基づいて映像を安定させる標準的な手ブレ補正機能です。

手動でトラッキングポイントを設定し、映像の特定の部分に基づいて手ブレを補正するので、手ぶれがひどい映像や細かい制御を行いたい場合に適しています。

さらに、手ぶれ補正だけでなく、映像内で動きの激しい被写体を固定することも可能です。

簡単に手ぶれ補正だけしたい方は、ワープスタビライザーを使ってみましょう。

ワープスタビライザー

スタビライズに似ていますが、こちらは自動手ブレ補正エフェクトで、AIを使って映像全体を解析し、手ブレを滑らかにする機能です。

自動的で手軽な手ブレ補正を行いたい場合に便利ですが、手ぶれがひどい映像では不自然になる可能性があります。

ワープスタビライザーの使い方を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

スタビライズの使い方

スタビライズを使って被写体を固定する方法を、以下の5つのステップに分けて解説します。

STEP

フッテージにトラックポイントを追加します。

STEP

トラッキングの精度を高めるために、トラックポイントの設定を行います。

STEP

被写体の動きを分析して、モーションパスを記録します。

STEP

位置のトラッキング情報をフッテージに設定します。

STEP

フッテージのスケールや位置を調整して、被写体を中央に配置します。

STEP1:トラックポイントを追加

スタビライズ用のトラックポイントを追加するために、トラッカーパネルにあるスタビライズをクリックしてください。

スタビライズをクリック

トラッカーの種類が違うと普通のトラッキングになってしまうので、スタビライズになっていることを確認しておきましょう。

トラックの種類がスタビライズになっていることを確認

トラックポイントはレイヤーパネルに追加されます。

プログラムパネルには表示されないので注意しましょう。

トラックポイントがレイヤーパネルに追加

STEP2:被写体の一部にトラックポイントを設定

トラッキングしたい被写体の一部にトラックポイントを移動させて、サイズを変更してください。

今回は、頭全体にトラックポイントを配置しましたが、トラッキングに適している部分であればどこでも構いません。

トラックポイントを移動させて、サイズを変更

STEP3:モーションを分析

設定ができたら、分析にあるをクリックして、モーションの分析を開始してください。

をクリックすると、戻りながら分析が可能です。

スタビライズのためにモーションを分析

自動でモーションの分析が開始されるので、完了するまで待ちましょう。

分析が完了すると、以下の画像のようにモーションパスがフッテージに記録されます。

モーションパスをレイヤーに記録

STEP4:トラッキング情報をフッテージに設定

トラッカーパネルでトラッキングのデータをフッテージに記録するためにターゲットを設定…をクリックしてください

ターゲットダイアログが表示されるので、モーションを適用のレイヤー欄にスタビライズ用のレイヤーを設定し、OKクリックしましょう。

モーションの適用のレイヤー欄にを設定してOKをクリック

その後、トラッカーパネルにある適用をクリックします。

トラッカーパネルにある適用をクリックします。

適用をクリックした後に、モーショントラッカー適用オプションが表示されるので、次の軸に適用:にXおよびYを選択して、OKをクリックしましょう。

次の軸に適用:にXおよびYを選択して、OKをクリック

トラッキング情報をもとに、フッテージのアンカーポイントにキーフレームが追加されます。

STEP5:被写体を中央に配置

スタビライズはフッテージレイヤー全体が動くため、再生するとコンポジションの枠からはみ出てしまいます。

動画レイヤーがコンポジションの枠外に出てしまう。

そのためスタビライズしたときは、レイヤーのトランスフォームを編集する必要があります。

まずは、スケールを拡大してコンポジションの枠内に収めるようにしましょう。

ただし、スケールを拡大しすぎると被写体が見切れてしまったり、背景が見えなくなってしますので、微調整しながらスケールの値を変更してください。

スケールを拡大してもずれている場合は、位置を変更してコンポジションの枠内に収めてみましょう。

位置とスケールの値を変更

最後にセーフを表示させて、固定したい被写体をコンポジションの中央に配置したら完了です。

レイヤーの位置を調整
タイトル/アクションセーフ

正確に画面の中央にレイヤーを配置したい場合は、タイトル/アクションセーフを使ってみましょう。

グリッドとガイドオプションのアイコンをクリックして、メニューからタイトル/アクションセーフを選択することで、ガイドを表示させることができます。

タイトル/アクションセーフの設定

以上で、解説を終わります。

まとめ

今回は、After Effectsのスタビライズを使って特定の被写体を固定する方法について解説しました。

スタビライズは、特定のトラッキングポイントを基に映像を安定させる標準的な手ブレ補正機能です。

さらに、手ぶれ補正だけでなく、特定の被写体を映像内で固定するときにも使われます。

被写体を真ん中に固定することで、より人物や商品に注目を集めることが可能です。

After Effectsのスタビライズを使って、より高度な動画、映像編集を楽しんでください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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