【After Effects】トラッカーの操作を覚えてトラッキングに挑戦しよう
どうも、YUです。
今回は、Aftereffectsのトラッカー機能の基本的な操作方法を解説します。
- トラッカーの使い方がわからない
- テキストや画像をトラッキングさせたい
以上の悩みを解決する記事になっています。
トラッカーは、動画制作、映像制作において重要な機能の一つです。
この機能を活用すれば、被写体の動きに合わせてテキストやエフェクトなどを自然に追尾させることができます。
また、VFXやCG映像にも使われおり、映像クリエーターになるためには必須の技術です。
この記事では、初めてAfter Effectsのトラッカー機能を使う方向けに、基本的な操作方法を4つのステップに分けて解説していきます。
トラッカーの使い方を覚えて、動画、映像編集のスキルを向上させていきましょう。
トラッカーとは
トラッカーは、特定の被写体の動きに合わせてレイヤーを追尾させる機能です。
この機能を使えば、被写体に合わせてテキストやエフェクトを追尾させたりするモーショントラッキング、手ぶれを軽減したりするスタビライズなども可能になります。
トラッカーの使い方
基本的なトラッカーの使い方を、以下の5つのステップに分けて解説します。
STEP1:トラックポイントを追加
トラッカーパネルから赤枠内にあるボタンを押すことで、様々なトラッキングが可能になります。
今回は基本的なトラッキングなので、トラックをクリックしてください。
トラックポイントはレイヤーパネルに追加されます。
プログラムパネルには表示されないので、注意しましょう。
または、メニューにあるアニメーションからも追加可能です。
基本的なトラッキングを行い場合は、モーションをトラックを選択しましょう。
もし、トラッカーパネルが表示されていない場合は、メニューにあるウィンドウからトラッカーを選択することで追加することができます。
STEP2:被写体の一部にトラックポイントを設定
設定する前にトラックポイントについて知っておきましょう。
トラックポイントは主に、①アタッチポイント、②ターゲット領域、③検索領域の3つに分かれており、それぞれ別の役割を持っています。
名称 | 詳細 |
---|---|
アタッチポイント | トラッキングした動きや位置データを適用する基準点 |
ターゲット領域 | トラッキングしたい対象を特定するための範囲 |
検索領域 | ターゲット領域が次のフレームでどこに移動したか確認するための範囲 |
トラックポイントをトラッキングしたい対象に移動させて、サイズを変更してください。
トラッキングさせる対象はなるべく色のコントラストが高い部分にトラックポイントを設定するとうまくいきやすいです。
この時にターゲット領域、検索領域のサイズを大きくしすぎると、トラッキングの分析に時間が掛かるので大きさはほどほどにしておきましょう。
そのあとは、トラックの種類、トランスフォームのデータなどを設定をしていきます。
初めにトラックの種類を設定してみましょう。
トラックの種類は以下の5つありますが、今回はトランスフォームを選択します。
次に、どのトランスフォームのデータを記録するか設定して下さい。
位置、回転、スケールの3つのトランスフォームのデータが記録可能です。
ここでは、位置のみにを入れます。
STEP3:モーションを分析
設定ができたら、分析にあるをクリックして、モーションの分析を開始してください。
をクリックすると、戻りながら分析が可能です。
自動でモーションの分析が開始されるので、完了するまで待ちましょう。
分析が完了すると、以下の画像のようにレイヤーにモーションパスがレイヤーに記録されます。
タイムラインパネルの動画レイヤーにも、モーショントラッカーという項目が追加され、キーフレームが適用されますが、一部でも削除するとトラックポイントが大きくずれるので注意しましょう。
時々、分析中にトラックポイントがずれることがあります。
トラックポイントがずれていた場合は、手動で修正してください。
一度ずれると、そのあとのトラックポイントも全てずれるので、モーションの分析を再度行いましょう。
動きが激しかったりトラックポイントに適していない動画の場合、トラッキングがうまくいかないことがあります。
もし、モーションの分析がうまくいかな場合は、一フレームずつ分析、修正を行ってください。
の左右にあるアイコンをクリックすることで、1フレームずつ手動で解析できます。
STEP4:追尾させたいレイヤーを追加
ここからは、お好みで追尾させたいレイヤーを追加してください。
この記事では、テキストレイヤーを追尾させます。
まず初めにトラッカー用のヌルを追加しましょう。
ヌルを追加する理由は、操作と編集の自由度が高いためです。
次に、テキストレイヤーを追加して、追尾させたい対象物付近に移動させてください。
STEP5:トラッキング情報をレイヤーに設定
レイヤーを追加したら、トラッカーパネルでトラッキングのデータをトラッカー用のヌルに設定するためにターゲットを設定…をクリックします。
ターゲットダイアログが表示されるので、モーションを適用のレイヤー欄に先ほど作成したトラッカー用のヌルを設定し、OKクリックしてください。
その後、トラッカーパネルにある適用をクリックします。
適用をクリックした後に、モーショントラッカー適用オプションが表示されるので、次の軸に適用:にXおよびYを選択して、OKをクリックしましょう。
先ほど作成したトラッカー用のヌルにトラッキング情報が上書きされます。
ここでは、位置のみにトラッキングのデータを記録したので、タイムラインパネルのトラッカー用のヌルには、トランスフォームの位置にのみにキーフレームが追加されます。
キーフレームが追加されていることが確認出来たら、タイムラインパネルでトラッカー用のヌルをテキストレイヤーの親に設定しましょう。
以下のタブを切り替えると、各操作方法を確認できます。
テキストレイヤーからトラッカーに親ピックウィップ(ドラッグ&ドロップ)を使用して、親とリンクを設定できます。
最後に再生して、テキストが対象物に追尾していたら完了です。
トラックポイントが2つ以上の使い方
今までは位置情報のみのトラッキングだったためトラックポイントは1つでしたが、位置情報以外に回転、スケール情報やコーナーピンをつかって動画のはめ込みをする場合などは、トラックポイントを複数設定する必要があります。
ここでは、2つ以上の設定する場合の使い方について見ていきましょう。
初めに、トラックポイントを追加する方法です。
以下のタブを切り替えると、各操作方法を確認できます。
トラックの種類がトランスフォーム、スタビライズで、回転、スケールのどちらかもしくは両方にを付けると関連したトラックポイントが追加されます。
また、平行コーナーピン、遠近コーナーピンを選択すると4つの関連したトラックポイントが追加可能です
※平行コーナーピン、遠近コーナーピンについては別記事で解説します。
この方法は、回転やスケールの複数のトランスフォームのデータを記録して、複雑な動きのトラッキングする際に使用されます。
トラックポイントの間に白い線が追加されるので覚えておきましょう。
ここでは、トラックの種類がトランスフォームで、位置と回転にを付けます。
今までと同じように、トラッキングしやすい部分にトラックポイントを移動させての分析を開始し、トラッカー用のヌルにターゲットを設定したら、テキストを親にリンクしてください。
位置のみのトラッキングと違い、タイムラインパネルには回転にもキーフレームが追加されます。
スケールにを入れた場合には、スケールにもキーフレームが追加可能です。
再生すると位置のみの時と違い、テキストに回転が加わっていることがわかると思います。
以上で、解説を終わります。
まとめ
今回は、After Effectsのトラッカーを使ってレイヤーを追尾(トラッキング)させる方法について解説しました。
トラッカーは、トラッカーは、動画内の被写体にテキストやエフェクトを追尾させたり、手ぶれを補正するための機能です。
トラックポイントを被写体に設定し、トラッキングデータをヌルオブジェクトに適用することで、レイヤーを自由に追尾させることができます。
さらに、複数のトラックポイントを使うことで、位置だけでなく回転やスケールのデータを記録して、追尾することも可能です。
After Effectsのトラッカーを使って、より高度な動画、映像編集を楽しんでください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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