【2023年版】作りながら学ぶAfter Effectsの基本的な使い方
どうも、YUです。
今回はAfter Effectsの使い方について解説します。
- After Effectsを始めたばっかで使い方が分からない
- どのような手順で作品を作ればいいかわからない
こんな悩みを持っている方が多いのではないでしょうか。
やってみたはいいものの、使い方が分からず挫折する人は多いと思います。
After Effectsを、まずは、簡単にできる作品をたくさん作って慣れることが大切です。
この記事ではAfter Effectsに慣れるために、簡単な作品を作りながら操作やツールについて学んでいきます。
では、やっていきましょう。
以下の記事も一緒に読むと、After Effectsが使いやすくなります。
After Effectsの基本的な使い方
After Effectsはモーショングラフィックやデジタル合成(CG、VFX)など、高度な映像制作ができるツールです。
今回、下にある動画のような「テキストアニメーション」を作成しながら、After Effectsの使い方を8つのステップに分けて解説します。
新規プロジェクトを立ち上げて、保存するまでを解説します。
動画や画像、音声ファイルなど素材の読み込みや管理する方法を解説します。
コンポジションを作成し、映像制作に合わせて詳細に設定する方法を解説します。
読み込んだ素材ファイルをコンポジションに配置し、編集する方法を解説します。
平面・テキスト・シェイプレイヤー・マスクなどレイヤーを作成し、編集する方法を解説します。
レイヤーにアニメーションを追加する方法を解説します。
素材ファイルやレイヤーにエフェクトを適用する方法を解説します。
作成した映像作品の書き出しの書き出し方法を解説します。
STEP1:新規プロジェクトの作成
After Effectsを起動し、新規プロジェクトの作成と保存方法を解説します。
新規プロジェクトの作成
新規プロジェクトボタンをクリックして、プロジェクトを立ち上げます。
新規プロジェクトの保存
ファイル>別名で保存(S)>別名で保存(V)をクリックして、エクスプローラーを開きます。
ショートカットキーCTRL+SHIFT+Sでも保存できます。
初回の保存方法は、別名で保存から行います。
エクスプローラーが表示されたら、ファイル名(N):の隣にあるテキストボックスにプロジェクト名を入力して、保存ボタンをクリックします。
※プロジェクトの名称は、日本語、アルファベット、数字、記号が使えます。
保存先にファイルが生成されていたら完了です。
または、After Effectsウィンドウの左上の部分から設定したプロジェクト名に変更されていれば完了です。
STEP2:素材ファイルの読み込みと管理
After Effectsは動画や画像、音声ファイル以外にも、イラストレーターなどで作成したベクター画像など、さまざまな素材を読み込ませることができます。
さらに、素材をまとめて管理できるような機能を活用して、使いやすいようにしていきましょう。
素材ファイルの読み込み
動画と音楽ファイルを読み込みます。
メニューバーからファイル>読み込み(I)>ファイルをクリックして、エクスプローラーを開きます。
ショートカットーCTRL+Iでもエクスプローラー開くことができます。
エクスプローラーが表示されたら、素材が保存されているフォルダを選択し、2つファイルをSHIFTを押しながら素材をクリックすることで読み込めます。
このとき、読み込みオプションのコンポジションを作成にはチェックを入れないでください。
※コンポジションについては、STEP3で解説します。
読み込みボタンをクリックすると素材が読み込まれます。
素材が表示されていたら完了です。
プロジェクトパネルに素材をドラッグ&ドロップすることでも読み込めます。
素材をフォルダにまとめて管理
After Effectsにはフォルダを作成して、素材を管理することができます。
素材が多くなると、探すのに時間がかかり管理が大変になるのでなるべくまとめておきましょう。
プロジェクトパネルの素材が表示されてるエリアを右クリックして、メニューから新規フォルダーをクリックすることで作成できます。
テキストボックスに文字を入力して、フォルダーの名前を変更します。
※フォルダ名の変更は、日本語、アルファベット、数字、記号が使えます。
素材をフォルダーにドラッグ&ドロップして、下記の画像のように階層化されていたら完了です。
ファイルやフォルダ名をショートカットキーで変更
ファイルやフォルダ名を変更したい場合は、ショートカットキーENTERを使いましょう。
変更したいファイルやフォルダを左クリックで選択して、ENTERキーを使うことでテキストボックスに文字が打てるようになります。
ショートカットキー以外で変更する場合は、変更したいファイルやフォルダを選択し、メニューから名前を変更で名称を変更できます。
STEP3:コンポジションの作成と設定
コンポジションとは、映像編集を行う際に使用する時間や奥行きを持った作業用の空間を指しています。
簡単に言うと、素材を配置して合成作業をするための箱のようなものです。
コンポジションを使用して、動画や画像、音楽、テキストなど様々な素材を配置し、エフェクトやアニメーションを作成していきます。
コンポジションの作成
メニューバーからコンポジション>新規コンポジションをクリックします。
プロジェクトパネルの素材が表示されてるエリアを右クリックして、メニューから新規コンポジションをクリックすることでも作成できます。
もしくは、プロジェクトパネルの底にあるコンポジションアイコンを左クリックすることでも作成できます。
コンポジションの設定
コンポジション設定は、項目が多いので最低限やっておいたほうが良い設定を解説します。
①コンポジション名:の隣にあるテキストボックに文字を入力してください。
※コンポジション名は、日本語、アルファベット、数字、記号が使えます。
レンダーという名称にします。
より複雑な映像作品になればなるほどコンポジションは多くなる傾向にあるので、分かりやすい名称にしておきましょう。
②プリセット:の隣にあるテキストボックスから、映像作品に適したプリセットを選択します。
基本的にHD・1920×10801111・23.97fpsかHD・1920×10801111・29.97fpsで大丈夫です。
幅、高さ、fpsなどテキストボックスの数字を変更することでカスタムも作成することができます。
「HD・1920×10801111・29.97fps」を選択します。
※その他のプリセットについてはこのSTEPの最後で解説します。
③デュレーションの変更:の隣にあるテキストボックスに数字を入力してください。
「0;00;10;00(10秒)」と入力します。
デュレーションとは、再生時間になります。
デュレーションを入力するときに、;を省略してもかまいません。
例)1000→10秒、10000→1分、1000000→1時間
fpsの値によっては微妙にずれる場合があります。
最後にOKボタンをクリックして、コンポジション設定ウィンドウを閉じます。
プロジェクトパネルにコンポジションがあれば完了です。
プリセットの種類
FullHD以外にも、4Kや8K、低解像度、SNS用のプリセットもあります。
解像度とfpsを変更するだけなので、もし間違えても焦らずに変更しましょう。
29.97fpsについては、カラー放送の関係上このようになっていますが特に問題はありません。
テレビ放送など時間がきっちり決まっている場合は29.97fpsで作成しましょう。
YouTubeやTwitterに投稿する場合は30fpsにしてもかまいません。
プリセット名 | 用途 |
---|---|
HD | 1920×1080(FullHD)用、多くのメディアで使用されている解像度 |
UHD | 4K/8K用、高解像度だが、ある程度PCスペックが必要 |
ソーシャルメディア | SNS投稿用、WEB投稿用 |
HDV/HDTV | 1280×720(HD)用、使用頻度は低い |
HDV | 1440×1080用、アスペクト比4:3の動画を作成する場合に選択 |
DVCPRO HD | 放送業務用デジタルビデオ規格、使用頻度は低い |
Cineon | kodak社の規格、VFX業界では使われている?使用頻度は低い |
フィルム | 使用頻度は低い |
STEP4:素材ファイルの配置と編集
プロジェクトパネルにある素材を、タイムラインパネルにドラッグ&ドロップで配置していきます。
素材ファイルの配置
「レンダー」コンポジション内に配置します。
プロジェクトパネルにあるレンダーコンポジションをクリックし、タイムラインパネルに表示させます。
※コンポジションを作成すると自動的にタイムラインパネルに追加されますが、表示されていない場合は、プロジェクトパネルから編集したいコンポジションを左ダブルリックしてください。
各自で用意した素材をクリックで選択し、タイムラインパネルにドラッグ&ドロップ
プロジェクトパネルにある素材をCTRLを押しながら左クリックか、ドラッグで範囲選択することで複数選択ができます。
タイムラインパネルに選択した素材をドラッグ&ドロップすると自動的に配置されます。
素材ファイルの編集
After Effectsでは、動画や画像、音楽の再生時間の変更や、時間伸縮(スローモーション・早回し)、エフェクトの適用などができます。
レイヤーパネルを使って、再生時間の編集、時間伸縮(早回し)を行います。
レイヤーパネルとは、タイムラインパネルで選択した素材の詳細を表示するパネルです。
素材をダブルクリックすることで、コンポジションパネルと同じ場所に表示されます。
レイヤーパネルとタイムラインパネルは連動しており、一方を変更するともう一方も同じように変更されます。
特定レイヤーのみ表示されるので、別のレイヤーにあわせて編集する場合は、コンポジションパネルとタイムラインパネル見ながらを使い編集しましょう。
再生時間を20秒に変更します。
レイヤーパネルの底にある再生ヘッドやインマーク、アウトマークなどを使い編集します。
①再生ヘッドを移動させるか、②テキストボックスに数字を入力することで、フレーム単位で時間を調整します。
※①と②は連動しているので、一方を動かすと、もう一方も変更されます。
③「} (アウトマーク)」を左クリックすると、デュレーションバーの右端が指定の時間まで自動的に移動します。
③「} (アウトマーク)」の横の数字が、0:00:20:00と指定の時間になっていれば完了です。
デュレーションバーの端を選択し、指定の時間までドラッグすることでも変更できます。
再生時間を20秒に変更した動画素材を、コンポジションのデュレーションと同じにするために、10秒ですべての動画が再生できるように早回しします。
タイムラインパネルの適用したいレイヤーの上にマウスポインターを載せて、右クリックでメニューを開き、時間>時間伸縮をクリックし、時間伸縮ウィンドウを開きます。
変更したい動画素材が表示されているレイヤーパネルから右クリックでメニューを開き、時間>時間伸縮をクリックすることでも開くことができます。
ウィンドウの伸縮欄にある、新規デュレーションの値を変更することで早回しができます。
テキストボックスに0:00:10:00(1000)と入力します。
または、伸縮比率を50%と入力することでも変更できます。
タイムラインパネルから、適用したレイヤーのデュレーションがコンポジションのデュレーションと同じ長さになっていれば完了です。
STEP5:レイヤーの作成と編集
After Effectsの特徴は、レイヤー(平面、テキスト、シェイプレイヤー、マスクなど)を使い、編集することでアニメーションを作成することです。
レイヤーとは、コンポジションを構成する要素になります。
コンポジション内に存在する動画や画像、音声などもすべてレイヤーとして扱われます。
レイヤーは配置する順番が重要になり、上から順番にレイヤーが表示されます。
動画素材の上にテキストを表示させたい場合は、レイヤーの一番上に配置しましょう。
※コンポジションに、レイヤーがない場合は何も表示されません。
作例では、テキスト・シェイプレイヤー、マスクを使用します。
テキストを追加
テキストを画面中央に追加します。
ツールパネルから、横書き文字ツールを選択します。
横文字書きツールをダブルクリックすると、コンポジションパネルとレイヤーパネルにテキストが追加されます。
テキストはフォントの種類やサイズ、色などを編集できます。
プロパティパネルから、フォントの種類とサイズを200pxに変更します。
※各自でフォントの種類やサイズを変更しましょう。
最後に、整列パネルにある水平方向と垂直方向に整列ボタンを左クリックして、テキストを中心に移動させます。
コンポジションパネルとタイムラインパネルにテキストレイヤーが表示されていたら完了です。
シェイプレイヤーを追加
シェイプレイヤーとは、パス・線・塗りで構成されるベクターデータのことです。正方形や円などの図形などもシェイプレイヤーで管理します。
テキストの下に線を引きます。
ツールパネルからペンツールをクリックして選択します。
コンポジションパネルにあるテキストの左下をクリックするとパスが追加され、右下にパスを追加すると線を引くことができます。
まっすぐに線が引けない場合は、SHIFTを押しながら操作することで45度間隔で線を引くことができます。
シェイプレイヤーは塗りや線の色、線幅、線端などを変更できます。
プロパティパネルから、線幅20pxをに変更します。
※各自でフォントの種類やサイズを変更しましょう。
最後に、整列パネルにある水平方向に整列ボタンをクリックして、線を中心に移動させます。
コンポジションパネルとタイムラインパネルにシェイプレイヤーが表示されていたら完了です。
テキストにマスクを追加
マスクとは、シェイプレイヤーなどを使って、レイヤーの表示範囲を制限するものです。
テキストにマスクを追加し、非表示にします。
テキストをクリックで選択し、ツールパネルから長方形ツールを選択します。
長方形ツールをダブルクリックすると、コンポジションサイズに合わせてマスクが追加されます。
※少しマスクが下に出ていますが、テキストのトランスフォームの位置が少し下がっているため、このような現象が起きます。
この段階では、まだテキストの非表示になりません。
コンポジションパネルに表示されているマスクの上辺をクリックでホールドし、線の位置まで下げるとテキストが消えます。
SHIFTを押しながら操作することで、まっすぐに下げることができます。
コンポジションパネルとレイヤーパネルにマスクが表示されていれば完了です。
タイムラインパネルでは、マスクは各レイヤー内に追加されます。
タイムラインパネルからレイヤーを編集
コンポジションパネルやプロパティパネルでレイヤーを編集してきましたが、タイムラインパネルでも編集できます。
各レイヤーの右にある下矢印アイコンをクリックすると、レイヤープロパティが展開します。
プロパティの値を変更することで同じように編集することができます。
しかし、After Effectsを使い始めの頃は難しく、項目が多いため間違った場所を編集したりする場合があります。
色や線幅、サイズの変更など単純な編集はコンポジションパネルやプロパティパネルで行い、変形やアニーメーションなど複雑な編集はタイムラインパネルで行うなど、目的に合わせて使い分けましょう。
STEP6:アニメーション(キーフレーム)の編集
After Effectsで一番重要なパートになります。
ここでは、作成したレイヤーにキーフレームを追加して、アニメーションを作成する方法を解説します。
キーフレームとは、上下左右に移動させたり、回転させたりするために変化する値をフレームに記録して、レイヤーの動きを作り出す機能です。
展開したレイヤープロパティの左にある①ストップウォッチマークを左クリックすることで、②キーフレームがオンになります。
②キーフレームは、別のフレームで数値を変化すると自動的に追加されます。
①ストップウォッチマークをもう一度左クリックすることで、②キーフレームがオフになります。
テキストとシェイプレイヤーにキーフレームを追加
テキストとシェイプレイヤーにキーフレームを追加して、動きをつけます。
まずはシェイプレイヤーを編集します。
シェイプレイヤーの左端にある下矢印マークをクリックして、レイヤープロパティを展開します。
コンテンツプロパティの横にある追加ボタンをクリックして、パスのトリミングを追加します。
パスのトリミング1が追加されたらクリックでプロパティを展開して、終了点にキーフレームを追加します。
①再生ヘッドを1秒(30F)に移動させて、終了点の数値はそのままで②ストップウォッチマークをクリックして、③キーフレームを追加します。
①再生ヘッドを0秒(0F)に移動させて、終了点に0%と値を入力してキーフレームを追加します。
コンポジションパネルで再生すると、左から右に線が伸びるアニメーションが追加されます。
テキストレイヤーを編集します。
テキストレイヤー左端にあるを下矢印マークをクリックして、レイヤープロパティを展開します。
まずは、テキストを表示させるためにマスクのプロパティを展開して、マスクの反転にチェックを入れます。
マスクの反転を行うことでマスク外にあるレイヤーを表示して、マクス内にあるレイヤーを非表示にできます。
テキストプロパティの横にあるアニメーターボタンをクリックして、位置を追加します。
アニメーター1が追加されたら、範囲セレクター1の中にある位置プロパティにキーフレームを追加します。
再生ヘッドを2秒(60F)に移動させて、位置に数値はそのままでキーフレームを追加します。
再生ヘッドを1秒(30F)に移動させて、位置に0、240と入力してキーフレームを追加します。
コンポジションパネルを再生すると、線を越えたら、下からテキストが現れるアニメーションが表示されます。
アニメーションに緩急をつける
緩急がなく一定の速度でアニメーションされているため、すこし物足りなく感じるかもしれません。
イージーイーズという機能を使って緩急をつけます。
イージーイーズとは、始まりはゆっくり動き、時間が進むにつれ速くなり、終わりはまたゆっくり動くようなアニメーションに緩急をつける機能です。
イージーイーズは、キーフレームを選択して、右クリックでメニューを開き、キーフレーム補助>イージーイーズをクリックすることで適用されます。
ショートカットーF9を押すことでも適用できます。
①が適用後、②が適用前です。
テキストとシェプレイヤーを選択して、Uキーを押すことですべてのキーフレームを表示させます。
まずはシェイプレイヤーのアニメーションに緩急をつけます。
シェイプレイヤーのパスのトリミングにある終了点のキーフレームを2つ選択して、イージーイーズを適用します。
このままだとあまり変化がないので、数値を変更してさらに緩急をつけます。
イージーイースを適用したキーフレームを、右クリックしてメニューを開き、キーフレーム速度を左クリックで選択します。
キーフレーム速度ウィンドウが表示されたら、入る速度と出る速度の影響の数値を80%に変更して、OKボタンを押します。
コンポジションパネルで再生すると、左から線が伸びるアニメーションに緩急がつきます。
テキストも同じようにアニメーションに緩急をつけましょう。
操作は一緒なので詳細な説明と画像は省略します。
テキストの位置のキーフレームをを2つ選択して、イージーイーズを適用します。
イージーイーズを適用したキーフレームを選択し、キーフレーム速度ウィンドウを開いて、入る速度と出る速度の影響の数値を80%に変更します。
コンポジションパネルで再生すると、下からテキストが現れるアニメーションに緩急がつきます。
まだ、テキストの出現タイミングが遅いので、キーフレームを移動させてアニメーションのタイミングを変更させましょう。
テキストレイヤーの2つのキーフレームを選択し、15フレーム(0.5秒)前に移動させます。
コンポジションパネルで確認すると、出現タイミングが早くなり、すこしスタイリッシュになったと思います。
イージーイーズをグラフエディターで編集
グラフエディターとは、キーフレームの動きをグラフを使って編集する機能になります。
値グラフと速度グラフがあり、視覚的に操作しながらアニメーションの緩急、レイヤーの移動や変形も自由に編集できます。
キーフレームを選択し、一番右にあるマークをクリックするとタイムラインパネル内に、グラフエディターが開きます。
イージーイーズ適用前はグラフが直線になり、適用後のグラフは曲線になります。
線をクリックすると、ハンドルが出てきます。
ハンドルは上下左右に動き、伸ばしたり縮めたりすることで数値を調整します。
リニア(イージーイーズ適用前)のグラフエディタ
ベジェ(イージーイーズ適用後)のグラフエディタ
STEP7:エフェクトの適用
エフェクトとは、レイヤーに様々な視覚効果を追加する機能です。
色の変更、グローやブラーなどの視覚効果、アニメーションの作成などを追加できます。
調整レイヤーを使って映像にエフェクトを適用します。
調整レイヤとは、調整レイヤーより下にあるすべてのレイヤーにエフェクトを適用することができるレイヤーです。
レイヤーにエフェクトを追加
作例では、ピクセルモーションブラーを適用します。
ブラーとは、日本語でぼかす、にじむといった意味になります。
ピクセルモーションブラーを適用することで、動画などの動いているピクセルに対してブラーをかけることができます。
タイムラインパネルの何もない場所で右クリックしてメニューを開き、新規>調整レイヤーをクリックして作成します。
タイムラインパネルに表示されている調整レイヤーを選択します。
エフェクト&プリセットパネルから、検索ウィンドウに「ピクセル」と入力し、ピクセルモーションブラーを調整レイヤーにドラッグ&ドロップするか、左ダブルクリックすることで適用できます。
メニューバーから、エフェクト>時間>ピクセルモーションブラーをクリックすることでも適用できます。
エフェクトの編集
エフェクトコントロールパネルかタイムラインパネルで編集できます。
数値の変更のみはエフェクトコントロールパネルを使用し、キーフレームを使用した数値の変更はタイムラインパネルのレイヤープロパティーから変更するなど使い分けましょう。
今回変更するのはシャッター角度とシャッターサンプルです。
シャッター角度は、数値は大きいほどブラーの強度が高くなります。
シャッターサンプルは、数値が大きいほど滑らかなブラーになります。
シャッター角度の数値を600、シャッターサンプルを10に変更します。
コンポジションパネルで再生すると、テキストとシェイプレイヤー、背景にブラーが追加され、スタイリッシュなテキストアニメーションになっていると思います。
STEP8:書き出し(エンコード)
AfterEffects内かMedia Encoderで書き出す方法の2つあります。
Media Encoderを使って簡単にレンダーする方法を解説します。
Media Encoderとは、After EffectsやPremiere ProなどAdobe製品で編集した動画を書き出すためのソフトです。
Media Encoderで書き出し
メニューバーを選択し、ファイル>書き出し(M)>Adobe Media Encoderキューに追加をクリックします。
Media Encoderのキューに追加されたら詳細が表示されている欄を選択して、右クリックでメニューを開き、書き出し設定をクリックします。
書き出し設定ウィンドウが表示されたら、①プリセット、②出力名と保存場所、③デュレーションを変更します。
①プリセットはたくさんありますが、「ソースの一致-高速ビットレート」か「ソースの一致-中速ビットレート」
のどちらか選択すれば大丈夫です。
※YouTubeやX(Twitter)に投稿する場合には、専用のプリセットも用意されています。
最初に追加されるときの②出力名はAfter Effectsのコンポジション名になり、保存先はプロジェクトファイルが保存されているフォルダに設定されています。
出力欄のテキストボックスをクリックすることでエクスプローラーが開き、変更することができます。
※ファイル名は、日本語、アルファベット、数字、記号が使えます。
③動画のデュレーション(再生時間)の変更をすることができます。
10秒だと少し長いので6秒に変更します。
再生ヘッドを6秒まで移動させて、上にある◣をクリックすることで変更できます。
変更できたらOKボタンを押します。
書き出し設定が変更されると、キューの変更された内容が反映されます。
レンダラーはGPUアクセラレーションを選択しておきましょう。
右上にある▶を押すと書き出しが開始されます。
書き出し中は、キューパネルの下にあるエンコーディングパネルに設定詳細や進行状況が表示されます。
保存先に書き出されたファイルがあれば完了になります。
After Effects内のレンダーキューで書き出す
メニューバーを選択し、ファイル>書き出し(M)>レンダーキューをクリックします。
タイムラインパネルにレンダーキュータブが追加されます。
レンダリング設定と出力モジュールは、投稿したいフォーマットによって変更してください。
出力先に保存場所を設定して、ファイル名を入力します。
レンダリングボタンを押すと書き出しが開始されます。
長くなりましたが、以上で終了です。
まとめ
After Effectsの基本的な使い方を8ステップに分けて解説しました。
最後に、今回のおさらいです。
- 新規プロジェクトの作成と保存
- 素材ファイルの読み込みと管理
- コンポジションの作成と設定
- 素材ファイルの配置と編集
- レイヤーの作成と編集
- アニメーション(キーフレーム)の編集
- エフェクトの適用
- 書き出し(エンコード)
最初は、難しく感じるかもしれませんが、コツコツとやっていくと必ずできるようになります。
テキストアニメーション以外にも、モーショングラフィックスやCG・VFXなど、After Effectsはできることがたくさんあるので、1つずつできることを増やして、最高の映像作品を作り上げましょう。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
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