【After Effects】第3回:無料プラグイン『ORB』で使い方を学びながら地球を青くしよう – Video Copilot

無料プラグイン『ORB』で使い方を学びながら地球を青くしよう記事のアイキャッチ

Video Copilot公式のORBチュートリアル動画を参考にしてしています。

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Video Copilot公式ORBチュートリアル動画

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どうも、YUです。

無料プラグイン『ORB』は、解説すると長くなるため4回に分けて掲載します。

第3回は、ORBプラグインを使って地球を青くする方法の解説です。

なるべく操作回数を少なくして、簡単にリアルな地球を作れるように進めていきます。

『とりあえず作りたい!!』という方のために、各STEPの最初に操作方法を掲載しています。

プロパティやエフェクトの機能を詳しく知りたい方は、アコーディオンをクリックして内容を確認してください。※同記事内で解説したものは再度解説しませんのでご了承ください。

この記事はこんな人におすすめ
  • 無料プラグイン『ORB』の使い方を知りたい
  • 地球の表面を青くしたい
  • 地球にもやを追加したい

第1~2回で地球と雲を作成したと思いますが、宇宙から見た地球は青く見えますよね。

なので今回は、ORBプロパティの変更とAfter Effectsの標準エフェクトを使って、地球を青く見せる方法を解説します。

では、やっていきましょう。

After Effectのバージョンは24.1、ORBのバージョンは1.0.3を使用しています。

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目次

地球の表面を青くしよう

やはり青くなくては地球ではないですね。

しかも、ORBプラグインだけで表現できます。

STEP
地球の表面を青くするための平面レイヤー(地球表面)を作成
STEP
平面レイヤー(地球表面)にORBを適用
STEP
適用したORBの『Material』にある4つのプロパティを変更
STEP
適用したORBの『Illumination Options』にある5つのプロパティを変更

STEP1:地球の表面を青くするための平面レイヤー(地球表面)を作成

地球の表面を青くするための平面レイヤー(地球表面)を作成してください。

これまでに作成してきた平面レイヤーと同じ設定にしましょう。

地球の表面を青くするための平面レイヤーを作成

STEP2:平面レイヤー(地球表面)にORBを適用

エフェクト&プリセットパネルからORBプラグインを検索して、先ほどの作成した平面レイヤー(もや)にORBプラグインを適用してください。

この時、タイムラインパネルから平面レイヤー(地球表面)の描写モードをスクリーンにしておきましょう。

エフェクト&プリセットからORBを検索
平面レイヤー(雲)の描写モードをスクリーンにに変更してORBプラグインを適用

適用するとコンポジションパネルに白い球体が生成されます。

白い球体が表示されない場合はレイヤーの順番が違う可能性が高いので、平面レイヤー(雲)より上位にしておきましょう。

白い球体が追加

STEP3:適用したORBの『Material』にある4つのプロパティを変更

平面レイヤー(もや)に適用したORBのMaterialプロパティから『Diffuse』『Specular』『Illumination Color』『Illumination』を変更してください。

Material数値
Diffuse0.00
Specular0.00
Illumination Color0044FF
Illumination0.7
平面レイヤーのDiffuse、Specular、Illumination Color、Illuminationを変更

変更すると地球全体の表面が青くなります。

Diffuse、Specular、Illumination Color、Illumination変更後の地球表面
Materialプロパティ解説

球体表面を詳細に設定できる機能です。

Material詳細
Diffuse表面が光をどのように拡散させるか設定
数値を上げると拡散が強くなります
Specular表面が光をどのように反射させるか設定
数値を上げると反射が強くなります
Illumination Color表面や照明の色を設定
カラーピッカーを使って色を変更できます
Illumination表面や照明の明るさを設定
数値を上げると明るさが強くなります

STEP4:適用したORBの『Illumination Options』にある5つのプロパティを変更

平面レイヤー(もや)に適用したORBの『Illumination Options』にある『Frenel』『Frenel Bias』『Shadow/Light』『Shadow/Light Contrast』『Shadow/Light Expansion』を変更してください。

Illumination Options数値
Frenel0.80
Frenel Bias0.60
Shadow/Light1.00
Shadow/Light Contrast1.30
Shadow/Light Expansion0.10
平面レイヤーのFrenel、Frenel Bias、Shadow/Light、Shadow/Light Contrast、Shadow/Light Expansionを変更

変更すると光の当たっている部分が青くなり、影の部分は黒くなります。

これでかなり本物の地球に近づいてきましたね。

この段階でパソコンの動作が重かったり、そこまでリアルな地球がいらない方はこの章で終了しても構いません。

Illumination Optionsプロパティ解説

球体表面の光や影を詳細に設定できる機能です。

Illumination Options詳細
Frenel表面の光の反射率を設定
数値を上げると端に反射が強くなります。
Frenel Bias反射を球体の端に寄せる比率を設定
数値を上げると端に反射が寄ります。
Shadow/Light表面の色や照明を影のどの範囲まで適用するか設定
数値を上げると影に適用される範囲が少なくなります。
Shadow/Light Contrast表面の色や照明のコントラストを設定
数値を上げるとコントラストが高くなります。
Shadow/Light Expansion表面の色や照明を球体のどの範囲まで適用するか設定
数値を上げるとに球体に適用される範囲が少なくなります。

地球の端にもやを追加しよう

地球の端のに青いもやがかかっている映像を見たことがあると思います。

それもORBプラグインとAfter Effectsの標準エフェクトで再現しましょう。

STEP
平面レイヤー(地球表面)を複製して端のもやを作るための平面レイヤー(もや)に転用
STEP
適用したORBの『Illumination』を変更
STEP
適用したORBの『Illumination Options』を変更
STEP
平面レイヤー(もや端)に『グロー』を適用

STEP1:平面レイヤー(地球表面)を複製して端のもやを作るための平面レイヤー(もや)に転用

平面レイヤー(地球表面)を選択してからCTRLDを押して、平面レイヤー(もや)を複製してください。

端のもやを作るための平面レイヤーに転用するので、分かりやすくするために複製したレイヤーの名前を変更しましょう。

複製したレイヤーを端のもやを作るための平面レイヤーに転用

STEP2:適用したORBの『Illumination』を変更

平面レイヤー(もや端)に適用されているORBのMaterialにある『Illumination』を変更してください。

Material数値
Illumination5.00
平面レイヤーのilluminationを変更

変更すると光の当たっている部分が濃い青になります。

※平面レイヤー(もや)を非表示にしておくと編集しやすくなると思います。

Illumination変更後の地球表面

STEP3:適用したORBの『Illumination Options』を変更

平面レイヤー(もや)に適用したORBの『Illumination Options』にある『Frenel』『Frenel Bias』を変更して下さい。

Illumination Options数値
Frenel1.00
Frenel Bias10.00
平面レイヤーのFrenel、Frenel Biaを変更

変更すると地球の端の部分だけ青く光ります。

Frenel、Frenel Biaを変更後の地球の端

STEP4:平面レイヤー(もや端)に『グロー』を適用

エフェクト&プリセットパネルから『グロー』エフェクトをを検索して、平面レイヤー(もや端)に適用してください。

エフェクト&プリセットからグローを検索
複製したレイヤーを端のもやを作るための平面レイヤーに転用

『グローしきい値』『グロー半径』『グロー強度』を変更します。

グロー数値
グローしきい値40.0%
グロー半径50.0
グロー強度0.8
グロー1のグローしきい値、グロー半径、グロー強度を変更

さらにグローを選択したあとにCTRLDを押して、グローを複製してください。

先ほどと同じように『グローしきい値』『グロー半径』『グロー強度』を変更します。

グロー数値
グローしきい値60.0%
グロー半径100.0
グロー強度0.1
グロー2のグローしきい値、グロー半径、グロー強度を変更

変更すると地球の端に青いもやがかかります。

グロー1、グロー2変更後の地球の端

2つの平面レイヤー(地球表面・もや)を組み合わせて、もやのある青い地球が再現できていれば完了です。

※平面レイヤー(地球表面)を非表示にした方は再度表示させておきましょう。

もやのある青い地球
グローエフェクト解説

レイヤーを発光(グロー)させる機能です。

グロー詳細
グローしきい値光らせる範囲を調整できます。
数値を小さくすると範囲が広がり、光る場所が増えます
グロー半径グローさせる拡散する半径を調整できます。
数値が大きいほど拡散し、光がぼやけます。
グロー強度グローの明るさを調整できます
数値が大きいほど明るくなります。

Tips:青いもやをもう少しリアルにしよう

こちらは必須ではありませんが、やっておくとよりリアルに見えるかもしれません。

しかしこの段階でエフェクトを多用しているので、パソコンのスペックによっては動作が重くなる場合があります。

自身の環境を踏まえて適宜変更しましょう。

  • 調整レイヤーを作成して『トーンカーブ』を適用

調整レイヤーを作成して『トーンカーブ』を適用

調整レイヤーを作成してください。

調整レイヤーを作成

エフェクト&プリセットパネルから『トーンカーブ』エフェクトをを検索して、調整レイヤーに適用します。

エフェクト&プリセットからトーンカーブを検索
調整レイヤーを作成

チャンネルを『RGB』に変更して、グラフを画像のように編集してください。

トーンカーブ数値
チャンネルRGB
トーンカーブ画像参考
トーンカーブのチャンネルをRGBに変更してグラフを編集

変更すると地球表面ともやの青色のコントラストが変わります。

もうほどんどリアルな地球になったと思います。

トーンカーブ変更後の青い地球
トーンカーブエフェクト解説

コントラストを調整できるエフェクトです。

画像などのコントラストを変更できます。

トーンカーブ詳細
チャンネルRGB、アルファの変更したいチャンネルを設定します
トーンカーブグラフを編集してコントラストを調整できます

以上で、第3回目の解説は終わりです。

次回は、宇宙空間を作成する方法を解説します。

まとめ

第3回は、ORBプラグインを使って地球を青くする方法の解説でした。

最後に、今回のおさらいです。

『ORB』は、テクスチャを適用するだけで誰でも簡単に地球や惑星を作ることができるプラグインです。

ORBやAfter Effectsのエフェクトのプロパティを変更するだけで、地球の表面を青くしたり、青いもやも追加することができます。

ORBで地球や惑星を作成して、SFチックなかっこいい映像を作ってみましょう。

最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

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