【Premiere Pro】カラーピッカーの基本&応用の使い方を解説
どうも、YUです。
今回は、Premiere Proのカラーピッカーの基本&応用の使い方を解説します。
- カラーピッカーを初めて使う
- カラーピッカーをもっと知りたい
カラーピッカーは、Premiere Proでテキストやシェプレイヤーにカラーを入れるための必須の機能です。
記事の前半はカラーピッカーの基本を、後半は応用を解説しますので飛ばして見ていただいても結構です。
カラーピッカーとは
カラーピッカーは、テキストやシェプレイヤーに色をつける機能です。
PhotoshopやAfter EffectsなどのAdobe製品に標準搭載されている機能なので、覚えておいても損はないです。
使い方もとても簡単なので、ぜひ使えるようにしておきましょう。
ベタ塗りの基本的な使い方
ベタ塗りは、テキストやシェイプレイヤーを一色に塗りつぶすことができます。
一色のみ塗りつぶすことができるので、シンプルな字幕や背景を単色にしたい場合に使用します。
塗りを選択
左上にあるドロップダウンリストからカラーの塗りを選択します。
『①ベタ塗り』をクリックします。
カラーを選択
『①パレット』『②色空間(カラースペース)』『③16進数カラーコード』『④スポイトツール』からカラーを選択します
すべて連動しているので、変更するとそれぞれの色や数値に合わせて変更されます。
以下の4つの方法から1つを選択してください。
①パレット
パレットから色を選択する方法です。
①右のパレットから大まかな色を決めます。
が基準点になります。
②左のパレットで色の濃淡を決めます。
が基準点になります。
②色空間(カラースペース)
色空間(カラースペース)の数値を変更して色を選択する方法です。
『HSB』『HSL』『RGB』『YUV』のカラースペースがあります。
簡単に色空間の説明を掲載しておきます。
しかし、カラースペースでカラーを選択する方法はとても難しく、私自身もあまり使うことはありません。
HSB(Hue,Saturation,Brightness)
HSBとは、『 色相(Hue)』『彩度(Saturation)』『明度(Brightness)』の3つの要素で構成された色を定義する方式の一つです。
HSL(Hue,Saturation,Lightness)
HSLとは、『色相(Hue)』『彩度(Saturation)』『輝度(Lightness)』の3つの要素で構成された色を定義する方法の1つです。
RGB(Red,Green,Blue)
RGBとは、『赤(Red)』『緑(Green)』『青(Blue)』の3つの原色を混ぜて幅広い色を再現する加法混合の1つです。
YUV
YUV輝度信号(Y)とは、輝度信号(Y)と青色成分の差(U)、輝度信号と赤色成分の差(V)の3つの組み合わせで色を表現する方法です。
③16進数カラーコード
16進数カラーコードを入力して色を選択する方法です。
よく使う方法なので、16進数カラーコードのサイトなどをブックマークしておきましょう。
Adobe Colorという配色デザインをサポートするアプリ・サイトからお気に入りのカラーコードを見つけることができます。
④スポイトツール
スポイトツールを使って色を選択する方法です。
よく使う方法で、模倣したい色やWEB上にある色をコピーできます。
①スポイトアイコンをクリックします。
②矢印ポインターからスポイトポインターに変わったら、コピーしたい色の上でクリックすること変更できます。
塗り方とカラーを選択したら『OK』ボタンをクリックして適用させます。
テキストのカラーが変わっていたら完了です。
線形・円形グラデーションの基本的な使い方
線形グラデーションは、垂直、水平、斜めに2色以上のカラーまたは不透明度を組み合わせることができます
円形グラデーションは、円の中心から2色以上のカラーまたは不透明度を段階的に変化させることができます。
線形・円形グラデーションは、字幕の中で強調したい文字や背景をカラフルにしたい場合に使用します。
塗りを選択
左上にあるドロップダウンリストからカラーの塗り方を選択します。
『②線形グラデーション』または『③円形グラデーション』をクリックします。
カラーを選択
ベタ塗りと操作方法が少し異なります。
線形・円形グラデーションでは、帯状のグラデーションスライダーが追加されます。
①カラー分岐点をクリックして選択します。
②カラーを選択します
カラーの選択は、ベタ塗りと同じ方法ですのでそちらをご覧ください。
テキストがグラデーションされていれば完了です。
不透明度を変更
線形・円形グラデーションでは、不透明度を変更することができます。
①不透明度の分岐点を選択します。
②不透明度の数値を0から100の間で変更します。
数値が100%の時は完全不透明、数が高くなるほど透明になっていき、0%で完全透明になります。
不透明度の分岐点は100%で黒色、数値が高くなると濃い灰色から淡い灰色になり、0%で白色になります。
今回は左の不透明度の分岐点の数値を0%にします。
不透明度の分岐点がが白色になっていれば完了です。
変更するとテキストの一部が背景の色と同化します。
カラーと不透明度の分岐点を削除
カラーや不透明度を削除することができます。
①カラーまたは不透明度の分岐点を選択します。
②『削除』ボタンをクリックします。
分岐点が削除されていれば完了です。
線形・円形グラデーションの応用的な使い方
線形・円形グラデーションは、カラーや不透明度の分岐点の追加や位置を変更したり、線形グラデーションを回転させたり、中間点を編集することで、複雑なグラデーションを作ることができます。
カラー・不透明度の分岐点の位置を変更
分岐点の位置を変更することでカラーや不透明度の割合を変更することができます。
カラーの分岐点の位置を変更
カラーの分岐点を選択してから『左右にドラッグ』または『場所の数値を入力する』ことで位置を変更できます。
入力できる数値は0%から100%です。
左端が0%で、右に行けば行くほど数字が大きくなり、右端が100%になります。
今回はカラーの分岐点を50%にします。
カラーの分岐点が0%の時よりも、テキストの緑の範囲が増えます。
不透明度の分岐点の位置を変更
『不透明度ヘッドを選択してから左右にドラッグ』または『場所の数値を入力する』ことで位置を変更できます。
入力できる数値は0%から100%です。
左端が0%で、右に行けば行くほど数字が大きくなり、右端が100%になります。
今回は不透明度の分岐点を50%にします。
不透明度の分岐点が0%の時よりも、テキストの透明の範囲が増えて緑色がほとんど消えます。
カラー・不透明度の分岐点を追加
カラーと不透明度の分岐点を追加することで、よりカラフルなグラデーションを表現できます。
カラーの分岐点を追加
グラデーションスライダー下段(カラー)をクリックするとカラーの分岐点を追加することができます。
今回は、ピンク色を追加します。
テキストに色が追加されます。
カラーの分岐点は、複数追加することができます。
今回は、カラーを3つ追加します。
テキストに色が複数追加され、かなりカラフルになります。
不透明度の分岐点を追加
グラデーションスライダー上段(不透明度)をクリックすると不透明度の分岐点を追加することができます。
テキストに透明の部分が追加されます。
カラーと同じように、不透明度の分岐点も複数追加することができます。
今回は、不透明度を3つ追加して25%と75%の位置で不透明度を0%にします。
テキストに透明の部分が複数追加されます。
カラー・不透明度の中間点を変更
中間点は、カラーや不透明度の境界線になります。
中間点を編集することで、カラーと不透明度の割合を変更できます。
ひし形のマークが中間点になります。
カラーの中間点
カラーの中間点を選択して、左右にドラッグすることで移動させることができます。
カラーの中間点を右に移動させると、テキストの緑の割合が増えます。
左に移動させると、緑と青の割合が逆転します。
不透明度の中間点
不透明度の中間点を選択して、左右にドラッグすることで移動させることができます。
不透明度の中間点を右に移動させると、テキストの透明の割合が増えます。
左に移動させると徐々に緑色が現れます。
グラデーションカラーの角度を変更
グラデーションの角度変更は、線形グラデーションのカラーのみ使用できる機能です。
グラデーションカラーの角度変更
角度の数値を変更することで編集することができます。
入力できる数値は-360°から360°です。
今回は、角度を180°にします。
90°から180°にすることで、テキストのグラデーションの角度が縦から横に変わります。
その他機能等
『ブロードキャストカラー範囲内に納める』『Webセーフカラーのみに制限』について解説します。
ブロードキャストカラー範囲内に納める
黄色い警告マークは、『ブロードキャストカラー範囲内に納める』と言う警告になります。
テレビで採用されている放送基準のカラーを範囲内に納めるようにする機能です。
YouTubeやその他動画投稿サイトのに動画を投稿する場合は、特に気にする必要はありません。
Webセーフカラーのみに制限
Webセーフカラーは、Webで表示できる 216 色のカラーのことを指します。
カラーピッカーの下にある『Webセーフカラーのみに制限』にチェックを入れることで、Webで使える色が表示されます。
しかし、現在のPCやスマホはフルカラーでの表示が可能なため、こちらもあまり気にする必要はありません。
まとめ
Premiere Proのカラーピッカーの基本&応用の使い方を解説しました。
最後に、今回のおさらいです。
カラーピッカーの塗り方には3つあります。
- ベタ塗り
- 線形グラデーション
- 円形グラデーション
ベタ塗りは、レイヤーを一色のカラーに塗りつぶすことができます
線形・円形グラデーションは、2色以上のカラーを組み合わせてグラデーションさせることができます。
動画を編集する際に、字幕のカラーを変更したり、注目させたい文字やワンポイントでグラデーションさせたいときにカラーピッカー使うことになりますのでマスターしておきましょう。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
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