【Premiere Pro】テキストスタイルを使ってテロップを再利用しよう
どうも、YUです。
今回は、テキストスタイルを使ってテロップを再利用する方法を解説します。
- テキストスタイルについて知りたい
- モーショングラフィックステンプレートとの違い
以上のような悩みを解決できる記事になっています。
動画編集のなかで多くの時間を費やすのはテロップ作業です。
毎回同じようにデザインを設定したり、わざわざテロップを複製して編集したり、編集作業に時間がかかって困っている方もいるのではないでしょうか。
そんな時は、『テキストスタイル』を使ってみましょう。
動画編集で使用したお気に入りのテロップを保存して、別のプロジェクトで再利用することが可能です。
この記事では、テキストスタイルの使い方をPremiere Proのバージョンごとに分けて解説しています。
Premier Pro 24.3以降、テキストスタイルを扱う方法が増えたため、自分に合った操作方法を選択して読み進めてください。
では、やっていきましょう。
エッセンシャルグラフィックスが必要になるため知らない方は、以下の記事を一緒にご覧ください。
テキストスタイルとは
テキストスタイルは、『prtextstyle』というテキストレイヤーに使用できるPremiere Pro用の文字デザインのデータです。
フォント、色、アウトライン、サイズなどテキストの基本的なデザイン設定を保存し、テキストレイヤーに適用するだけで、簡単に同じテロップを再現できます。
さらに、同じテキストレイヤーのスタイルをプロジェクト全体の異なるテキストレイヤーに適用できるので、テロップ作業の効率を上げるには必須の機能です。
モーショングラフィックステンプレートとの違い
テキストスタイルとモーショングラフィックステンプレートのどちらを使うべきか悩んでいる方は、使い方を学ぶ前に読んでおきましょう。
モーショングラフィックステンプレートとテキストスタイルは、動画編集において異なる機能を持っています。
機能については、以下の表に掲載したので確認してください。
以上のように、大きく特徴が異なっています。
そのため、モーショングラフィックステンプレートは『アニメーションやエフェクトを使った作業』、テキストスタイルは『テロップ作業』で使ってみましょう。
モーショングラフィックステンプレートを知りたい方は、以下の記事も一緒にご覧ください。
テキストスタイルの保存
Premier Pro 24.2以前では、『スタイル』で保存が可能です。
Premier Pro 24.3以降では、『プロジェクト』に加えて、『リンクスタイル』と『スタイルブラウザー』で保存ができます。
詳細を分けて記載したので、お好みの方法で操作してみましょう。
以下のタブを切り替えると、各操作方法を確認できます。
テキストのフォントやサイズ、カラーなどを変更したら、保存したいテキストを選択しておき、エッセンシャルグラフィックスの『リンクスタイル』にあるクリックして、『スタイルを作成』を選択してください。
新規テキストスタイルパネルが起動するので、名前を入力し、保存場所を決めてを入れたら、OKをクリックしましょう。
保存先の詳細に関しては、以下のテーブルから確認してください。
保存先 | 詳細 |
---|---|
プロジェクトに保存 | 現在使用しようしているプロジェクトに追加されます。 そのプロジェクトのみで使用可能です。 |
ローカルスタイルに保存 | Text Stylesフォルダに追加されます。 その他プロジェクトでも使用可能です |
ローカルスタイルに保存した場合は、スタイルブラウザーで操作が可能です。
ローカルスタイルのフォルダ(Text Stylesフォルダ)は以下のアドレスに生成されています。
Windows:C:/Users/<username>/Documents/Adobe/Common/Assets/Text Styles
macOS:/Users/<username>/Documents/Adobe/Common/Assets/Text Styles
保存したら、リンクスタイルにあるリストボックスをクリックして、保存されているか確認しましょう。
テキストスタイルが追加されていれば保存完了です。
テキストスタイルの読み込み方法
Premier Pro 24.2以前では、『プロジェクト』と『ファイル』から読み込み可能です。
Premier Pro 24.3以降では、『プロジェクト』と『ファイル』に加え、『リンクスタイル』または『スタイルブラウザ』から読み込むことができます。
また、『プロジェクト』と『ファイル』に関しては、どのバージョンもほぼ操作が同じなのでPremier Pro 24.2以前から操作方法を確認してださい。
詳細を分けて記載したので、お好みの方法で操作してみましょう。
以下のタブを切り替えると、各操作方法を確認できます。
リンクスタイル右側にあるをクリックして、リストから『スタイルを読み込む』を選択してください。
エクスプローラーが起動したら、読み込みたいテキストスタイルを選択して開く(O)をクリックします。
『Import Text Style』が起動するので、保存場所を決めてを入れたら、OKをクリックしましょう。
読み込み先に関しては、保存先と同じ場所になります。
ローカルスタイルに保存した場合は、スタイルブラウザーで操作が可能です。
読み込んだら、『リンクスタイル』にあるボックスをクリックして、読み込まれているか確認しましょう。
テキストスタイルが追加されていれば読み込み完了です。
別のプロジェクトでテキストスタイルを使う方法
Premier Pro24.3以降は、ローカルスタイルに保存することで、別プロジェクトでも使用可能です。
しかし、Premier Pro24.2以前は、スタイルを書き出して任意のフォルダに保存する必要があるので、使い方を学んでおきましょう。
使い方はPremier Pro24.3以降もほぼ同じになります。
まずは、テキストスタイルを選択したら、右クリックしてメニューを開き『テキストスタイルを書き出し』を選択してください。
テキストスタイルを複数選択し、同じように『テキストスタイルを書き出し』をすることで、1つのテキストスタイルファイル(.prtextstyle)にまとめることが可能です。
『テキストスタイルを書き出し』が表示されたら、保存場所とファイル名を決めて保存(S)をクリックします。
保存したフォルダに、以下の画像のようなテキストスタイルファイル(.prtextstyle)が追加されていれば完了です。
テキストスタイルの適用方法
Premier Pro 24.2以前は『プロジェクト』と『スタイル』適用可能です。
Premier Pro 24.3以降は『プロジェクト』に加えて、『リンクスタイル』または『スタイルブラウザー』で適用できます。
『プロジェクト』に関しては、どのバージョンもほぼ操作が同じなのでPremier Pro 24.2以前から操作方法を確認してださい。
詳細を分けて記載したので、お好みの方法で操作してみましょう。
テキストレイヤーを選択して、『リンクスタイル』のリストから使いたいテキストスタイルをクリックするだけで適用できます。
テキストスタイルを保存した時の状況が復元されるため、テキストが左右にずれる場合があります。
現在のリンクスタイルでは一括でテキストを変更する方法はありません。
従来通り、テキストを複数選択したらプロジェクトからテキストスタイルをドラッグ&ドロップして変更しましょう。
テキストスタイルファイルの削除方法
現在、指定したフォルダまたはローカルスタイルに保存したテキストスタイルの削除方法は、直接フォルダから削除する方法のみに限られます。
これ以外には削除方法はないので、簡単に削除できるようなアップデートを待ちましょう。
ローカルスタイルのフォルダ(Text Stylesフォルダ)は以下のアドレスに生成されています。
Windows:C:/Users/<username>/Documents/Adobe/Common/Assets/Text Styles
macOS:/Users/<username>/Documents/Adobe/Common/Assets/Text Styles
Boothでテキストスタイルをダウンロード
Boothは、日本の会社ピクシブが運営しているイラスト、音楽、ゲーム、手作りのグッズ、3Dモデルなどのアセットを無料または有料でダウンロードできるサイトです。
たくさんテロップを自作するのは大変です。
さらに、テレビやYouTube等の動画サイトで使われているようなクオリティの高いテロップを作ろうとすると時間がかかりますよね。
そんな時は、無料または有料でダウンロードできるBoothを活用してみましょう。
日本語テロップに最適化されたクオリティの高いテキストスタイルをダウンロードできます。
以上で、解説を終わります。
まとめ
今回は、テキストスタイルを使ってテロップを再利用する方法を解説しました。
テキストスタイルは、『prtextstyle』というテキストレイヤーに使用できるPremiere Pro用の文字デザインのデータです。
フォント、色、アウトライン、サイズなどテキストの基本的なデザイン設定を保存し、テキストレイヤーに適用するだけで、簡単に同じテロップを再現できます。
さらに、同じテキストレイヤーのスタイルをプロジェクト全体の異なるテキストレイヤーに適用できるので、テロップ作業の効率を上げるには必須の機能です。
お気に入りのテロップを作成した際には、テキストスタイルに保存して再利用しましょう。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
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