【Blender入門】 インストールしよう【Vol.1】
どうも、YUです。
今回から初心者の方向けのBlender入門講座を始めます。
初回のVol.1は、Blenderの特徴やできること、インストールと初回設定の解説です。
- Blenderって何?
- Blenderのインストール、初回設定について
この記事を見ている方は、一度はモデリングやVFXなどをやってみたいが、どのソフトウエアを使ったらいいかわからない方が多いのではないでしょうか。
そんな時は、Blenderを使ってみましょう。
Blenderは誰でも簡単にモデリングやアニメーション、物理シミュレーションができる無料の3Dコンピューターグラフィックスソフトウェアです。
記事の前半はBlenderの特徴やできることの解説、後半はBlenderのインストール、初期設定について解説するので、ぜひ見ていってください。
では、やっていきましょう。
Blenderとは
Blenderは、Windows、macOS、Linuxで利用できる無料のオープンソースの3Dグラフィックスソフトウェアです。
まずは、Blenderの特徴とできることを確認してみましょう。
- 無料で利用可能
- 無料で使えるので、金銭的なコストがかからない
- オープンソースソフトウェア
- アップデートが頻繁に行われおり、さらに誰でも自由に使用、変更、配布が可能
- アドオンとスクリプトを使って機能を拡張
- アドオンやスクリプトを使うことで、表現できる幅や作業の効率化が可能
- コミュニティが活発
- フォーラム、チュートリアル、ドキュメントなどが豊富で学習が容易
- 業界標準の機能
- プロの制作環境でも使用
- 互換性が高い
- 様々なファイルと互換性があり、mayaや3d Maxなどの3Dソフトウェア、UnityやUEなどのゲームエンジンとの連携が可能
- モデリング
- 3Dモデルの作成と編集。最近ではAI(ChatGPTなど)を使ってモデルも作成可能
- アニメーション
- オブジェクトやキャラクターのアニメーションを作成
- シミュレーション
- 流体、煙、布、粒子など、様々な物理シミュレーションをサポート
- VFX(ビジュアルエフェクト)
- 実写映像と3Dオブジェクトを組み合わせることが可能
- レンダリング
- BlenderにはEEVEE、Cycles、Workbencheが搭載
- EEVEE(比較的軽く、高品質なリアタイムレンダリングエンジン)
- EEVEE Next(Blender4.2から使用なEEVEEの次世代エンジン)
- Workbench(動作は軽いが、低品質なリアタイムレンダリングエンジン)
- Cycles(動作が重くなるが、物理ベースのパストレーシングエンジン)
- BlenderにはEEVEE、Cycles、Workbencheが搭載
動作環境を満たしているか確認しよう
インストールする前に、Blenderが使えるPCか公式ページで確認しておきましょう。
公式サイトで動作環境を確認
Blenderを動作または快適に使うためには、次のPCスペックが必要になります。
Windows向け動作環境
最低動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
OS | Windows 8.1 (64-bit) | Windows 10 または Windows 11 |
CPU | 4コア with SSE4.2 support | 8コア |
RAM | 8GB | 32GB |
GPU | 2GB VRAM with OpenGL 4.3 | 8GB VRAM |
macOS向け動作環境
最低動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
OS | macOS 11.2 (Big Sur) | macOS 14 (Sonoma) |
CPU | Apple Silicon または Intel系 | Apple Silicon |
RAM | 8GB | 32GB |
GPU | GPU with Metal 2.2 |
Linux向け動作環境
最低動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
OS | Distribution with glibc 2.28 以上 (64-bit) | |
CPU | 4コア with SSE4.2 support | 8コア |
RAM | 8GB | 32GB |
GPU | 2GB VRAM with OpenGL 4.3 | 8GB VRAM |
詳細を知りたい場合は、以下のボタンをクリックして公式ページで確認してください。
所有PCのスペック確認方法
PCスペックを確認する方法を3つ解説します。
Windows標準搭載されているもので確認できますので、別途アプリ等をインストールする必要はありません。
DirectX診断ツールから確認
+Rを押して、『ファイル名を指定して実行』を起動してください。
dxdiagと入力してからOKをクリックすると、『DirectX診断ツール』を起動することができます。
DirectX診断ツールの各タブをクリックすることで詳細を確認できます。
システムタブからはCPUやメモリーの詳細、Windowsバージョンの確認、ディスプレイタブからGPUの詳細を確認しておきましょう。
タスクマネージャーのパフォーマンス欄から確認
CTRL+ALT+DELETEを押して、『タスクマネージャー』を起動してください。
タクスマネージャーの左端にあるパフォーマンスタブをクリックすると、パフォーマンス欄から各項目を確認できます。
Windows設定から確認
Windows設定(
アイコン)をクリックして、『設定』を起動してください。確認項目によって操作が違いますので、それぞれの操作方法を解説します。
タブをクリックすると表示が変わります
システム > バージョン情報をクリックします。
バージョン情報からCPU、メモリー、Windowsのバージョンを確認できます。
ダウンロードとインストール
ダウンロードからインストールは数分で終わりますので、早速やっていきましょう。
ダウンロード
以下のボタンをクリックして、公式サイトから最新または旧バージョンのBlenderをダウンロードしてください。
各OSによってダウンロードするファイルが違いますので、気を付けましょう。
最新のバージョンを使いたい場合は、 Download Blender 最新バージョンをクリックしてダウンロードしてください。
各OSのインストーラーがダウンロードされていれば完了です。
インストール
Windowsではインストーラーとポータブルの2つの方法でBlenderをインストールできます。
インストーラーは通常のようにWindowsにアプリをインストールできますが、ポータブルはUSBや外付けHDD・SSDから起動が可能です。
まずは、インストーラーを起動して、下にあるNextをクリックします。
次に、I accept the terms ~にを入れて、再度Nextをクリックしましょう。
基本的に、Blenderをインストールする場所はデフォルトで構いませんが、変更したい場合はBrowse…をクリックしてインストール先を変更してください。
問題なければ、Nextをクリックして次に進みます。
以下の画面にある、Installをクリックしてインストールが開始してください。
インストール中は、以下の画面が表示されます。
インストールが完了したらFinishをクリックして、インストーラーを閉じましょう。
以上でインストール完了です。
起動方法と初回設定
BlenderのバージョンやPCスペックによっては起動できない可能性があります。
その場合は、Blenderのバージョンを下げてみましょう。
初回設定については言語変更のみになります。
起動方法
デスクトップに配置されたBlenderアイコンをクリックして起動してください。
起動できたら、次に進みましょう。
初回設定
初回起動時にはスプラッシュスクリーンが表示され、簡単な初期設定を行うことができます。
もし、スプラッシュスクリーンが消えてしまった場合は、左上にあるBlenderアイコンをクリックすることで、再度表示させることが可能です。
初回起動のスプラッシュスクリーンでは、主に言語変更、ショートカット設定、テーマ変更などが設定できます。
初回起動の場合は英語で表示されるため、日本語など言語を変更したい場合はLanguageをクリックしてください。
リストが表示されるので、変更したい言語を選択しましょう。
今回は日本語に変更しました。
言語を変更したら続けるをクリックして、初期設定を完了させてください。
以下の画面のようになれば、スプラッシュスクリーンでの初期設定は完了です。
以降、起動すると毎回この画面が表示されますが、新規ファイルを作成したり、保存したプロジェクトを開いたりすることができるので結構便利です。
以上で、Vol.1の解説は終了です。
Vol.2は、Blenderのおすすめ初期設定について解説します。
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